全国区定員削減について はじめに いま、この国で起きている「地方創生」や「一票の格差(定数是正)」をめぐる議論を眺めていると、なんとも言いようのない違和感を覚えます。...
________________________________________ 動的均衡という見方 ―― 変わり続けることで、保たれてきたもの ―― 私たちはいま、人口減少、国際紛争、環境制約、経済の混乱といった、落ち着かない時代を生きている。 こうした現象はしばしば「危機」や「失敗」と呼ばれるが、本当にそうなのだろうか。 生物の世界に目を向けると、少し違った風景が見えてくる。...
________________________________________ 人口が減るということについて、あらためて考える 人口が減っている。 この事実を前にすると、多くの人は不安を口にする。 経済が縮むのではないか、国力が落ちるのではないか、将来が暗いのではないか――。 だが、そもそも人口が減るという現象は、そんなに特別な出来事なのだろうか。...
_______________________________________ 沈黙を破る勇気 ――これからのメディアと信頼のあり方について―― 石破茂前首相が退任の直前に残した談話が、彼の今までの話の中で秀逸だったように思う。それは政策の是非ではなく、もっと根本的な人間の弱さを突いた言葉だったからだ。 曰く、人は強権的な力よりも「なんとなくの空気」に縛られることがある――。...
________________________________________ 知の花咲けど、実の一つだになきぞかなし ――ノーベル賞とリーダーの不在―― ノーベル賞の受賞者は世界でも屈指、研究成果も国際的に高く評価されている。 大学や企業の研究室には、日夜光る頭脳が集まり、分子とか量子レベルで世界の謎を解き明かしている。...
人間観の多様性と人権のゆくえ──文化人類学から読み解く民主主義の再構築 「人間とは何か」。この問いは、哲学だけでなく、制度設計や外交、そして私たちの全ての根底に横たわっている。 文化人類学という学問がある。...